1x1 TALK社長×係長対談

1x1 TALK
バイナスの立ち上げに関わった「社長」と
技術部設計製造課の「係長」。
それぞれの視点からの意見を率直に語り合います。
渡辺 亙 代表取締役社長 大学卒業後、前身である大手流通企業に就職し、バイナス事業部の立ち上げからFA教育システム事業に携わる。
K.U 2011年入社
技術部設計製造課/係長理工系大学の情報学科を卒業後、グループ会社に就職後バイナスに移籍。持ち前の探究心を活かし設計部門で活躍。


仕事内容と
ステップアップ
「技術システムを開発する」仕事と
社内での成長プロセス

渡辺社長
図面の基本的な描き方は、グループ会社のCDSで身につけたんだよね。

K.U
はい。入社後、半年ほどの研修期間にCAD等を学んで。それですぐバイナスに配属され、未熟ながら先輩の指示に従って図面を作成しました。

渡辺社長
最初は大手金属メーカー向けの自動車部品だったね。先輩社員の描いた設計図をさらに部品ごとに細分化して図面を起こす、いわゆるバラシ作業。新入社員の登竜門的な作業だね。

K.U
その次に、大手電気メーカーの大型ファンをゼロから設計しました。お客さまのニーズに対して先輩方に指導を仰ぎながら図面を起こしました。

渡辺社長
あれはロボット3台分だったけど、全部をやったの?

K.U
大きな装置の一部だけ。10ユニットに分割した中の2ユニットを担当しました。

渡辺社長
バイナスは入社2年目でも技量があれば任せていく風土。上司らが公平に個々の技量を見るようにしているからね。

K.U
モノが完成していくにつれ、想定以上に重要な設計を任されていたんだと気づきましたね(笑)。

渡辺社長
最初からスムーズに完成するのはあり得なくて当然で。誰もが失敗を経験するものだけど、どうだった?

K.U
ありました。穴の設定位置を間違えて、次工程から「組み立てられない」とクレームが来たり。入社3〜4年目まではケアレスミスも含め、いろいろありました。

渡辺社長
モノづくりにおいて、ミスが100%ないとは言い切れない。そうした経験があると、組み立てへの指示も含めた“先のこと”を考えた設計ができるようになる。

K.U
1階にある工場に行くと組み立てしたものがすぐ見られるのは大きいです。“先のこと”、つまり後工程までイメージしやすいんです。

渡辺社長
バイナスは設計から調整まで一気通貫。組み立てにはじまり、いろいろな部署を経験することで、前後の工程にも理解を深めたモノづくりができるからね。

K.U
僕も1年半ほど設計をやった後、2年半、組立にいました。あの経験が、今の設計の仕事に活かされています。


チームの力が生きる
垣根ない風土
細かなセクション分けがなく、
全員が「さん付け」で呼び合う社風

K.U
新人の頃も今も、設計する際は先輩や部下とコミュニケーションを取りながら、常により良い形を模索しています。

渡辺社長
システム開発って、決して一人ではできなくて。チームの力が不可欠だよね。

K.U
設計はユニットを何人かで分担するバラシ作業が多いので、横のつながりが大事で。疑問があれば都度、みんなで相談し合っています。

渡辺社長
社内には会議用のスペースがたくさんあるから社員同士の立ち話しは日常茶飯事。組立と設計はフロアが違えど、行き来して確認し合っているね。

K.U
そうですね。組立とか他の工程の方々からも意見を聞いて、組立はもちろん、実際に動かす制御にも迷惑がかからないよう注力しています。

渡辺社長
技術部は設計、電気設計、制御、組立と担当業務は分かれているけど、それぞれに1課、2課といったくくりがない。縦割り組織にはしたくなかったからね。

K.U
部署間の垣根も低いので、コミュニケーションを取りながら互いの知識を吸収していくところがあります。

渡辺社長
若手が先輩や上司に物怖じせず相談している姿もよく見かけるね。

K.U
役職付きの上司の方でも新入社員の方でも、さん付けで呼んでいるせいか、誰にでも話しかけやすい。そんな風通しの良さも感じています。

渡辺社長
それは社員がみんなで作っていってくれた社風だね。実際、部長、社長と呼ぶと、お互いに構えてしまうから。

K.U
私は設計ですが、組み立てられて最終的に動かすのは制御の方たち。チームで作り上げていると思っています。

渡辺社長
設計がいて、組み立てる人がいて、ロボットを動かす人がいる。順番一つ間違えると完成できないから、誰一人として欠かせないんだよね。


システムインテグレータで
あることの矜持
個々の技術力向上と成長の先にある
先端ロボットをつくるという誇り

渡辺社長
こうした業界で「ロボット」と言うと、「ロボットを作る人」をイメージしがちだけど、我々はロボットを利活用するのが仕事。

K.U
先端ロボットとFA技術でお客さまのお困りごとを解決したり、生産効率を上げるシステムを作っています。

渡辺社長
入社してすぐ理解するのは難しいかもしれないね。

K.U
僕もよくわかっていなかったです。「ロボットとは何ぞや」というレベルでした。

渡辺社長
当社の製造が量産でなく、全部一品ものなのもあるね。自動車、食品、建設と幅広い業種のロボットシステムを開発してるから。

K.U
組立でもプラモデルのような手順書があるわけでもなくて。先輩に聞きながら技術力を身につけ、だんだん「何ぞや」がわかっていく感じです。

渡辺社長
ロボットがわかってくると、また一段階、仕事が面白くなる。システムインテグレータの醍醐味の一つだね。

K.U
モノと運んでくるというワークを設計して、完成品が動いているのを見たとき、「クレーンゲームみたいだ」とワクワクしたのを思い出しました。

渡辺社長
お客さまが考えてみえることをロボットを使って具現化する。ご要望を的確に聞き、図面に落とすことが設計の仕事と言えるね。

K.U
でも図面は通過点でしかなく、その時点で装置が完璧に動くかどうかわからない分、毎回が一つのチャレンジ。完成してちゃんと動くと、やっぱりうれしいです。

渡辺社長
全部が一品ものだけに、毎回が新しいトライだよね。

K.U
AIやIoTといった最新技術にも、挑戦していきたいと思っています。

渡辺社長
それは我々がどういうお客さまを見つけてくるかにもかかってくるね。

K.U
バイナスでは新しいことを取り入れていく風土があるので、どこかでやってみたいです。

渡辺社長
我々はロボットに対する幅広い知識も必要。展示会へも積極的に参加し、システムインテグレータとしての引き出しをどんどん増やしていってほしいです。
